松尾寺(奈良)
松尾寺(まつおでら)は
奈良県大和郡山市にある
真言宗醍醐派の別格本山。
矢田丘陵の南、松尾山
の中腹にある山寺である。
境内からは斑鳩の里など
奈良盆地が一望できる。
創建は諸説あるが天武
天皇の皇子・舎人(とねり)
親王が創建したと伝わる。
皇子は「日本書紀」編纂の
完成と42歳の厄除けを祈願
して建立したとされる。
以来、厄除け信仰が篤く
日本最古の厄除け霊場
として知られる。
本堂は入母屋造り本瓦葺、
中世の大型仏堂の典型。
本尊の千手千眼観世音菩薩は
秘仏で年1度、11月3日開扉。
本堂左手の七福神堂には
七福の神々が祀られている。
なかでも最古型の大黒天は
日本三大大黒天と云われる。
山頂への途中の三重塔は
如意輪観世音菩薩を祀る。
バラなど花の寺でも知られ
ユリの女王「カサブランカ」
5000輪が境内に趣を添える。
所在地 |
奈良県大和郡山市山田町683 |
山号 |
松尾山または補陀洛山 |
宗派 |
真言宗醍醐派 |
寺格 |
別格本山 |
本尊 |
千手千眼観世音菩薩 |
創建年 |
(伝)718年(養老2年) |
開基 |
(伝)舎人親王 |
別称 |
まつのおでら、まつのおさん |
備考 |
日本最古の厄除け霊場 |
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