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長弓寺(奈良)


長弓寺 山門


 長弓寺(ちょうきゅうじ)は
奈良県生駒市にある
真言律宗の寺院である。

 創建については諸説あるが
「長弓寺縁起」によれば、親子
の悲劇から生まれたと伝わる。

 聖武天皇の狩り随行の豪族・
真弓長弓(まゆみたけゆみ)が
誤って息子の矢に当たり死亡。

 心を痛めた聖武天皇が
行基に命じ建立させたという。

 藤原良継により中興、
応仁の乱で敗れた山名宗全
などにより寺宝が破壊。
織田信長の寺領没収、衰退。

 本堂は入母屋造・檜皮葺で
棟木銘から1279年(弘安2年)
建立と分かり国宝になる。

 伝統的な和様に天竺様、
唐様が加わり中世寺院の傑作。

 本堂は本尊の一木造り
十一面観音立像を安置する。

 かつては三重塔があったが
現在は初層部分のみが東京の
高輪プリンスホテルに移築。

 1934年(昭和9年)の室戸
台風で本堂の屋根が大破。
修理費用捻出のため残存する
初層のみを売却したという。

長弓寺 本堂  


所在地 奈良県生駒市上町4443
山号 真弓山
宗派 真言律宗
本尊 十一面観音
創建年 (伝)728年(神亀5年)
開基 行基
備考 大和十三仏霊場第9番



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