霊山寺(奈良)
霊山寺(りょうせんじ)は
奈良市中町にある
霊山寺真言宗の寺院である。
小野妹子の子・小野富人は
壬申の乱に加担したかどで
今の霊山寺境内の登美山に閑居。
この地に薬草湯屋を建て
薬師如来を祀り病人を癒す。
聖武天皇の皇女(のちの
孝謙天皇)も快癒。天皇の
勅願で行基が伽藍を建立。
印度僧・菩提僊那が故郷
インドの霊鷲山に似ていると
霊山寺と名付けたとされる。
鎌倉時代の北条氏の帰依、
豊臣秀吉よりの寺領、徳川
幕府の御朱印寺と繁栄。
境内入口は門ではなく
弁財天を示す朱塗りの鳥居。
神仏習合の名残を伝える。
鳥居を潜ると大弁才天堂、
黄金殿、白金殿などがあり、
石段上に本堂(国宝)がある。
本堂は本尊・薬師三尊像を
安置するが秘仏で非公開。
本堂の奥の17mの三重塔は
鎌倉期の純和様式である。
バラ庭園、温泉、ゴルフ
練習場などにも参入している。
所在地 |
奈良市中町3879 |
山号 |
登美山 |
宗派 |
霊山寺真言宗 |
寺格 |
大本山 |
本尊 |
薬師如来 |
創建年 |
736年(天平8年) |
開基 |
行基・菩提僊那 |
備考 |
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