岩殿寺(神奈川)
岩殿寺(がんでんじ)は
神奈川県逗子市にある
曹洞宗の寺院である。
寺伝によれば、奈良の
長谷寺の創建にも携わった
徳道上人の次のような
伝承がある。
徳道上人がこの地で
熊野権現の化身という
老翁に逢いその願いを
聞き霊洞に祠を建てる。
その後、行基が訪れ
十一面観音を刻み安置。
霊洞は観音堂の裏手に
あり「岩殿寺の奥の院」と
呼ばれている。
平家に対し旗揚げした
源頼朝は伊豆の石橋山の
戦いに敗れこの岩殿寺の
観音に祈願し房州に逃れる。
その後、千葉寺の観音にも
祈願。以来平家と戦に勝ち
続ける。岩殿寺は板東三十三
箇所2番、千葉寺は29番である。
泉鏡花のゆかりの寺。
泉鏡は逗子に居を構え住職
との交流によりここを舞台に
「春昼」を書いたという。
境内には弘法大師が爪で
ほったという「爪掘地蔵」がある。
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奥の院 |
所在地 |
神奈川県逗子市久木5-7-11 |
山号 |
海雲山 |
宗派 |
曹洞宗 |
本尊 |
十一面観音 |
創建年 |
(伝)721年(養老5年) |
開基 |
(伝)徳道上人 |
備考 |
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