全龍寺(和歌山)
全龍寺は和歌山県
新宮市千穂にある。
一帯は戦国時代の
領主・堀内氏の屋敷跡
(市指定史跡)とされる。
堀内氏は熊野新宮
別当を代々務め、熊野
新宮宮司として新宮一帯を
支配していたといわれる。
江戸時代初期、
新宮城主・水野重仲
の菩提寺として
開創されたという。
重仲は紀州徳川家
の御付家老として浜松
から赴任。「全龍」は
重仲の法号とされる。
また、尺八名人・
尾崎真龍の菩提寺でもある。
真龍は尺八で評価
の高い明暗寺(京都)
の虚無僧である。
現在も尺八奏者が
訪れる寺となっている。
真龍は勤皇佐幕の
密使として幕府に
捕らえられ故郷の新宮に
幽閉されている。
境内に「尾崎真龍
顕彰碑」が建つ。
| 所在地 |
和歌山県新宮市千穂1-3-34 |
| 宗派 |
曹洞宗 |
| 本尊 |
釈迦牟尼 |
| 備考 |
堀内氏屋敷跡 |
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