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室生寺(奈良)


室生寺 二王門


 室生寺(むろうじ)は
奈良県宇陀市にある
真言宗室生寺派大本山。

 奈良と三重の県境に近い
室生山に立つ山岳寺院。
女人禁制の高野山に対し
「女人高野」とも言われる。

 創建は奈良末期、後の
桓武天皇の山部親王の
病気平癒祈願を契機に
興福寺の僧・賢憬が造営。

 仁王門から鎧坂という石段
を登ると金堂(国宝)がある。
像高238㎝の本尊・釈迦如来
立像(国宝)を安置する。

 薬師如来立像、地蔵菩薩
立像、文殊菩薩立像、十一面
観音菩薩(国宝)が並ぶ。
十二神将像は運慶作とされる。

 金堂左手に弥勒堂があり
弥勒菩薩立像を安置する。
釈迦如来坐像(国宝)は
翻波式の衣文が美しい。

 金堂左の石段の上に
国宝の本堂(灌頂堂)がある。
堂内の如意輪観音坐像は
日本三如意輪の一つという。

 本堂の横上には五重塔
(国宝)がある。高さ16.1m
屋外では国内最小であるが
女性的な優美な趣がある。

室生寺 五重塔


所在地 奈良県宇陀市室生78
山号 宀一山(べんいちさん)
宗派 真言宗室生寺派
寺格 大本山
本尊 釈迦如来
開基 賢憬
別称 女人高野
備考 仏塔古寺十八尊 第18番



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