童子堂　仁王門

　童子堂（どうじどう）は
埼玉県秩父市にある
真言宗豊山派の寺院である。

　「秩父三十四箇所」
観音霊場22番札所である。

　旧蒔田村の清水谷の
山奥に開創。正式には
永福寺という。

　子供に天然痘が流行
した際、観音様に祈念、
岩間の清水を患部に付け
たところ治癒したという。

　子供を守る観音様
として知られるようになり
童子堂と呼ばれる。

　茅葺きの仁王門には
素人が子供を意識して造った
素朴な仁王像を安置する。

　観音堂は三間四面、
方形瓦葺き。正面の唐戸
には風神雷神、迦陵頻伽の
浮彫りが施されている。
　
　秩父観音霊験記には
讃岐の貪欲な長者が行脚僧に
食を与えず、その罰で息子が
犬に変えられてしまう。

　罰を悔いて諸国霊場を
廻り当山に来てはじめて
息子が人間に戻ったという
伝承が残っている。

童子堂　観音堂