久米寺(奈良)
久米寺(くめでら)は
奈良県橿原市にある
真言宗御室派の寺院である。
大和三山の1つ、畝傍山
(うねびやま)の東南麓にあり
橿原神宮からも近い。
推古天皇の勅願により
聖徳太子の弟・来目(くめ)
皇子が創建したとも伝わる。
眼病を患った皇子が
薬師如来に祈願し完治した
のが創建のきっかけともいう。
空海は久米寺の宝塔内で
真言宗を開いたとされ
真言宗発祥の地とも云われる。
本堂に祀る本尊の丈六の
木造の坐像、薬師如来は
眼病に霊験があるとされる。
多宝塔は京都の仁和寺から
移築されたものという。
本堂には久米仙人が自らの
顎髭と歯を使って造ったという
仙人坐像を安置する。久米仙人
のゆかりの寺でもある。
名物に南瓜の酢の物がある。
仙人に因み中風除けの珍味の
誕生となったという。
境内に3千から4千株ある
「アジサイ名所」でも知られる。
所在地 |
奈良県橿原市久米町502 |
山号 |
霊禅山 |
宗派 |
真言宗御室派 |
本尊 |
薬師如来 |
開基 |
(伝)来目皇子 |
正式名 |
霊禅山 東塔院 久米寺 |
備考 |
久米仙人ゆかりの寺 |
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