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岩之上堂(埼玉)


岩之上堂 本堂


 岩之上堂(いわのうえどう)は
埼玉県秩父市にある
臨済宗南禅寺派の寺院。

 「秩父三十四箇所」
観音霊場20番札所である。

 観音堂は札所中最古の
建物で境内は荒川に臨む
断崖の上にある。

 荒川対岸にある札所
19番・龍石寺と同じく、昔は
渡し船で往来したという。

  「秩父観音霊験記」に
次のような荒川の模様が
記されている。

 増水した荒川の対岸に
住む母を訪ねる孝行息子に
聖観音が童子に化身して舟を
漕ぎ渡したという。

 堂内の厨子は宮殿形で
観音開きの扉の裏には日天、
月天、風神、雷神と共に
33観音の彫刻がある。

 本尊・聖観世音菩薩は
藤原時代の作と伝わる。

 堂内の「猿子の瓔珞」は
千疋猿とも呼ばれる。
子の無事の出産、生育の
願い奉納されたものという。

 本堂脇に石地蔵が建つ。


岩之上堂 石地蔵


所在地 埼玉県秩父市寺尾2169
山号 法王山
宗派 臨済宗南禅寺派
本尊 聖観世音菩薩
備考 秩父三十四箇所20番



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