龍石寺　本堂

　龍石寺（りゅうせきじ）は
埼玉県秩父市にある
曹洞宗の寺院である。

　「秩父三十四箇所」
観音霊場19番札所である。

　巨大な堆積岩盤上に建つ。
昔は荒川を渡し船で往来
したと云われる。渡船場
の石段の遺構が今も残る。

　本堂は七間半四面の
銅板葺き宝形造りである。

　茅葺きで雨漏りがあり
地元観光協会の青年部が
中心となり托鉢で浄財を
集め立て替えたという。

　工事中、1705年（宝永2年）
の墨書が見つかり札所でも
早い時期の建築物と判明。

　本堂には本尊・千手観世音
菩薩を安置する。坐高約46cm、
室町時代の作といわれる。

　　「厄除け観音」、特に女性
の19歳、33歳の厄除けに
ご利益があるとされる。

　境内には「三途婆
（さんずば）堂」がある。

　三途の川の岸辺で衣を
脱がせる脱衣婆、閻魔大王、
賓頭廬尊者の3尊を祀る。

龍石寺　三途婆堂