世尊寺(奈良)
世尊寺(せそんじ)は
奈良県吉野郡にある
曹洞宗の寺院である。
古くは吉野寺、比蘇寺
(ひそでら)、現光寺、
栗天奉寺とも呼ばれ
聖徳太子建立と伝わる。
かっては大伽藍を
構えていたが江戸時代に
整備縮小して再興。
本堂には本尊の楠の
一木造りの阿弥陀如来
座像が祀られている。
座高145cm、面長で
少し撫で肩でやさしい
像容が印象的である。
境内には太子堂があり
太子十六歳孝養像を祀る。
高さ1mの寄木造りの
金泥彩色で柄香炉を持つ。
東塔と西塔の三重塔
の両塔があったが
今はなくその跡地が残る。
西塔は戦乱により焼失。
東塔は豊臣秀吉により
伏見城へ、のち、徳川家康
により近江の園城寺(三井寺)
に移建され現在も残る。
聖徳太子建立の48か寺の
一つ。聖徳太子霊跡第7番。
所在地 |
奈良県吉野郡大淀町上比曾762 |
山号 |
霊鷲山 |
宗派 |
曹洞宗 |
本尊 |
阿弥陀如来 |
開基 |
(伝)聖徳太子 |
備考 |
聖徳太子霊跡第7番 |
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