如意輪寺(奈良)
如意輪寺(にょいりんじ)は
奈良県吉野郡吉野町にある
浄土宗の寺である。
金峯山寺などがある
吉野山からは谷ひとつ
離れた山の中腹にある。
平安時代の延喜年間に
日蔵上人により開基
されたと云われる。
南朝を興した後醍醐
天皇の勅願所で知られる。
天皇は還京ならず崩御し
寺の裏山の陵に葬られる。
遺臣の楠木正行と一族
郎党が足利方との決戦を前に
天皇陵を詣で参詣したという。
正行が矢じりで辞世の句を
刻んだ扉が今も残っている。
寄棟造檜皮葺きの如意輪堂
(本堂)には本尊・如意輪
観世音菩薩を安置する。
通常は非公開で春に開帳。
不動堂には災難を切る
「難切り不動尊」を祀る。
宝物殿には後醍醐天皇の
念持仏ともいわれる木造の
金剛蔵王権現立像を安置する。
鬢(もとどり)塚は正行ら
の鬢を埋めたものという。
所在地 |
奈良県吉野郡吉野町吉野山1024 |
山号 |
塔尾山 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
如意輪観音 |
創建年 |
延喜年間(901-922年) |
開基 |
日蔵上人 |
正式名 |
塔尾山 椿花院 如意輪寺 |
備考 |
近畿三十六不動尊30番 |
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