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法堂と講堂


 法堂(はっとう)は僧侶が
仏教を講義する建物。仏殿
の次に重要の建物といわれ
伽藍の中心に配置される。

 相国寺(京都)の法堂は
無畏堂ともいわれ仏殿を兼ね
わが国の法堂建築としては
最古のものである。

 建仁寺(京都)は一重・
裳階付の禅宗様仏殿建築。
大徳寺(京都)は伽藍の
中でも一際大きく目立つ。

 永平寺(福井)は住持
説法道場といわれ七堂伽藍
の回廊で結ばれている。

 一方、講堂は僧侶が経典
の講義や説教をする建物。
禅宗の法堂に該当する。

 禅宗以外では一般に
講堂と呼ばれる。多くの
僧侶が参集するため
比較的建物は大きい。

 講堂は仏像を安置する
場合が多い。法輪寺(奈良)
の講堂は仏像の宝庫。

 唐招提寺(奈良)も弥勒
如来坐像などを安置する。

 比叡山(滋賀)延暦寺の
大講堂は道元・栄西・法然・
親鸞などの宗祖像を安置する。
 
 講義・説教する建物
  禅宗は法堂、一般には講堂


 相国寺(京都)法堂



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