京都府宇治市にある黄檗
（おうばく）宗の大本山・萬福寺。
山号は「黄檗山」という。

　1661年（寛文元年）、
中国僧の隠元禅師により
創建されたと云われる。

　禅宗というと、臨済宗、
曹洞宗が知られるが黄檗宗も
禅宗である。この3宗は
日本三大禅宗といわれる。

　日本では、鎌倉初期に
栄西が宋時代の中国に渡り
臨済宗を伝える。

　次いで道元が宋に渡り
天童山で曹洞宗の天童如浄に
師事し帰国後日本で広める。

　その後、江戸時代に明の
隠元禅師が来朝して黄檗
の一派を開いた。

　黄檗宗も元を辿れば
中国臨済宗の一派である。
黄檗は唐の僧・黄檗希運の
名に由来する。

　黄檗希運は臨済宗
の開祖となる臨済義玄
（慧照禅師）の師である。

　臨済宗、曹洞宗が日本風に
姿を変えたが、黄檗宗は
今も明朝風様式のままなので
エキゾチックに感じる。

　日本三大禅宗
　　臨済宗、曹洞宗、黄檗宗

萬福寺（京都）