池泉（ちせん）庭園は水
のある庭園。池、川、滝
などの水の要素を取り入れた
庭園様式の一つである。

　自然の山水の景色を写した
庭園であり、小石や白砂など
で山水の風景を表現する
枯山水庭園とは対極にある。

　観賞する方法により観賞式、
回遊式、舟遊式などがある。

　観賞式は庭に入らず外から
観賞、回遊式は庭の中を
歩いて回遊しながら鑑賞する。

　舟遊式は池などを舟遊び
しながら観賞する様式である。

　京都に三名勝史跡庭園
といわれる、南禅院庭園、
天竜寺庭園、苔寺庭園がある。
いずれも池泉庭園である。

　南禅院は南禅寺の境内に
建つ別院。池中に心字島を
浮かべ夢窓疎石により完成
の池泉回遊式庭園である。

　天龍寺の大方丈前の
庭園は曹源池を中心とする
池泉回遊式庭園である。
夢窓疎石の晩年の傑作という。

　苔寺（西芳寺）庭園は苔の
庭で木立の中にある黄金池を
中心とした池泉回遊式庭園。

　山水を写した池泉庭園
　　観賞式、回遊式、舟遊式

南禅院（京都）