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(仏像拝観)
観世音寺の巨大仏像


 福岡県太宰府市にある
観世音寺は天智天皇が母・
斉明天皇の冥福を祈るため
発願し創建したとされる。

 太宰府の支援で七堂伽藍
完備の大寺であったという。
 
 今は講堂(本堂)と金堂
(阿弥陀堂)のみとなったが
平安期の復興以降に造立した
仏像が多く残っている。

 それらの仏像は奈良の
正倉院風の外観の宝蔵に
安置されている。九州随一
の仏像彫刻の宝庫という。

 入館すると、先ず、
5m前後の巨大な仏像3体が
眼に飛び込んでくる。

 馬頭観音立像は5.03m。
大治年間(12世紀前半)造立。
4つの顔と8本の腕を持つ木造。
5m超の馬頭観音は全国唯一。

 不空羂索観音は5.17m。
奈良時代作の前身像が倒壊後、
1222年(貞応元年)再興。
左手に羂索を持つ木造。

 十一面観音立像は4.98m。
1069年(延久元年)造立。
定朝様の木造である。

 他に兜跋毘沙門天、大黒天
立像など16体の仏像が並ぶ。

 3体の巨像の前で佇み
  観世音寺の盛時を偲ぶ


 観世音寺(福岡)宝蔵



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