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(仏像拝観)
願成就院と運慶


 静岡県伊豆の国市、
伊豆箱根鉄道「韮山」駅
から徒歩15分程の所に
願成就院がある

 1189年(文治5年)
源頼朝の妻・政子の父・
北条時政が頼朝の奥州討伐を
祈願し建立したという。

 大御堂には国宝・運慶作
の5体の仏像を安置する。

 胎内の銘札により施主は
北条時政、制作は1186年
(文治2年)。塔婆形名札から
運慶の真作と認められる。

 阿弥陀如来坐像は
量感溢れる1.43mの寄木造り。

 玉眼で邪鬼を踏みつける
毘沙門天立像、不動明王像と
脇侍の二童子像も安置する。

 運慶は日本を代表する仏師。
鎌倉彫刻の特徴である力感
溢れる写実性を確立する。

 平安後期の定朝様という
阿弥陀如来像と明らかに違う。
力強く堂々としている。

 伊豆は頼朝が平家打倒へ
旗揚げした地である。武士の
時代を予感する力強い運慶の
仏像に歴史ロマンを感じる。

 頼朝が旗揚げした伊豆
  運慶の仏像に武士の時代を予感


 願成就院(静岡)大御堂



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