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百観音霊場巡り


 百観音は西国三十三所・
坂東三十三箇所・秩父三十四
箇所、計100の観音霊場である。

 「三十三」は観音経で
観世音菩薩が33の姿に変化
するという信仰に由来する。
その功徳に与るための巡拝である。

 秩父は100にするため33
から34へ増やした経緯がある。

 平安時代、今昔物語集に
百観音巡りの記載があり、また、
長野・岩尾城跡に大永5年
(1525年)銘の石碑もある。

 西国三十三所は近畿2府
4県と岐阜県に点在し最も
歴史がある巡礼である。

 坂東三十三箇所は1都6県、
鎌倉時代の初頭、源頼朝に
より発願されたと云われる。

 江戸時代になると農民や
商人の巡礼も旅の楽しみ、
東西の歴史・文化を知る良い
機会ともなり盛んになる。

 巡礼できない人のために寺院内に
霊場の観音を祀る例も多い。
その観音を巡るとそこで
すべてのご利益があるという。

 東京・中野区の明治寺は
境内に百観音霊場があり
百観音明治寺とも呼ばれる。

 百観音霊場巡り
  庶民に信仰と旅の楽しみ


 明治寺(東京)百観音霊場



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