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紅葉の名所


 秋といえば、紅葉。
秋の行楽行事の一つである。
しかし、平安時代は紅葉より
月見が盛んだったと云われる。

 貴族などの観月会、万葉でも
月の歌の多い。今は月見より
紅葉、それも一般庶民による。

 その紅葉の名所として
全国各地の古寺が数多くある。

 特に京都は人気が高い。
なかでも東福寺は有名である。
しかし、昔は桜の名所であった。

 室町時代、第4代将軍・
足利義持が東福寺の画僧・
吉山明兆に絵の褒美として
望むものを尋ねた。

 すると「桜は遊興の地と
なり修行の妨げとなるので
桜を禁じて下さい」と。義持は
桜を全て切ったという伝承がある。

 今、東福寺は桜から紅葉の名所へ。
参詣・観光客で大混雑。皮肉にも
修行の妨げになりかねない人気ぶり。

 京都・長岡京市の光明寺は
法然上人が初めて「南無阿弥陀仏」
の念仏の教えを説いた地。

 「そうだ 京都、行こう」の
JR東海のCMで紹介。一躍全国的
な紅葉スポットとなり、京都の
紅葉人気がさらに高まる。

 月見から紅葉へ
  貴族から庶民へ


 光明寺(京都)



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