金峯山寺と蔵王権現
金峯山寺(きんぷせんじ)は
奈良県吉野郡吉野町にある
金峰山修験本宗の総本山。
金峯山は単独の峰ではなく
吉野山から大峯山系にかけて
の山岳霊場を包括した総称。
開祖は役行者こと役小角
と伝わる。修験道の根本道場。
国宝の蔵王堂と呼ばれる
本堂は高さ28mの木造古建築。
蔵王堂には本尊の木造・
金剛蔵王権現像3体を祀る。
特別公開にて拝観。
中尊7.3m、左尊5.9m、
右尊6.1mと、とにかく巨大で
迫力満点である。
忿怒の形相、青い顔など
彩色の鮮やかさもあり圧倒
される。像容は密教の明王像
と類似している。
蔵王権現はインドに起源
を持たない日本独自の仏、
正式名称は金剛蔵王権現。
修験道の本尊である。
権現とは権(仮り)に
現われるという意味である。
釈迦如来(過去)、千手観音
(現在)、弥勒菩薩(未来)が
権化され過去・現在・未来の
三世にわたり救済するという。
日本独自の金剛蔵王権現
山岳信仰・修験道の本尊
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金峯山寺(奈良) |
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