山岳信仰と神峯山寺
神峯山寺(かぶさんじ)は
山岳信仰の霊場・「七高山」の
一つである神峯山にある。
七高山とは滋賀の比叡山、
比良山、伊吹山、京都の愛宕山、
奈良の金峰山、葛城山、そして
当地・大阪の神峯山である。
大阪と言っても箕面、高槻
から亀山にかけて険しい
峯々が連なる山岳地帯である。
山岳信仰は日本古来の
神道と険しい山に対する畏敬
の念から生まれた日本独特
の信仰といわれる。
寺伝によれば、神峯山寺は
683年(天武元年)修験道の
開祖・役行者が開山した
という天台宗の寺院である。
神峯山は龍のご神体とされ
境内にある九頭龍滝はその龍
の口であるとの伝承がある。
今でも、修験道を目指す
修験者が修行する姿が見られる。
神峯山という山岳地帯
から生まれた山岳信仰と
仏教が混在する神仏習合
の寺院として発展。
山岳信仰と深い繋がり
のある毘沙門天は当寺院の
本尊でもある。
山岳信仰と仏教寺院
神仏習合の神峯山寺
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神峯山寺(大阪) |
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