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迎え鐘と送り鐘


 京都の名物行事に「五山
送り火」がある。「大文字の
送り火」とも呼ばれる。

 死者の霊をあの世へ送り
届けるとされ、葵祭・祇園祭・
時代祭とともに京都四大行事
一つといわれる。

 一方、京都にお盆行事
「迎え鐘」、「送り鐘」がある。

 京都市東山区の六道珍皇寺
に精霊を迎えるために撞く
「迎え鐘」がある。

 古来よりその音響が冥土
まで届き、亡者の精霊が
この世に呼び寄せられると
信じられてきた。

 精霊迎えの「六道詣り」
の参詣者は高野槇を買い
「迎え鐘」を撞き経木に
戒名を書き水回向を行う。

 また、京都市中京区の
矢田寺に精霊を送るために
撞く「送り鐘」がある。

 お盆に帰ってきた死者の
精霊を迷わず冥土へ送る
ために撞く鐘である。
精霊送りの参拝者で賑わう。

 迎え火、送り火とは
ひと味違う、迎え鐘、送り鐘は
京都のお盆の風物詩である。

 迎え鐘、送り鐘
  京都のお盆の風物詩


 六道珍皇寺(京都)迎え鐘



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