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経典を納める経蔵


 経蔵(きょうぞう)は
経典を納めた建物・庫である。
一切経蔵・経堂・経庫ともいう。

 経蔵には歴史的に貴重な
建物もある。唐招提寺の経蔵は
日本最古の高床式の校倉
(あぜくら)である。

 中尊寺の経蔵は平安時代
の古材を使っている。国の
重要文化財である。

 経蔵は学僧にとり図書
収蔵庫的な存在でもある。

 東京・吉祥寺は曹洞宗の
栴檀林(せんだんりん)を持ち
1000余名の学僧が学んだという。
これが駒沢大学の前身と云われる。

 吉祥寺の経蔵は桟瓦葺の
屋根の頂に青銅製の露盤宝珠を
のせた二重宝形造りである。

 東京都内に残る江戸時代
建造の唯一の経蔵として
貴重な建築物とされる。

 川崎大師は2004年
(平成16年)「経蔵」落慶に
より七堂伽藍が整い戦後
復興が完了したと云われる。

 京都・ 妙心寺の経蔵は
輪蔵形式で回転させると
納められた経文をすべて
読誦した功徳があるという。

 校倉から図書収蔵庫、輪蔵
  歴史的建造物としての魅力も


 吉祥寺(東京)経蔵



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