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最澄と戒壇院


 延暦寺・東塔の大講堂
の西側、丘の上に戒壇院
(かいだんいん)がある。

 戒壇は授戒、戒律を
授けるための場所である。
授戒を受けることで正式な
僧尼として認められる。

 仏教伝来当初、戒律は
不完全であり、唐より
鑑真が招かれ戒律を整備。
 
 東大寺に戒壇院を建立。
筑紫の大宰府の観世音寺、
下野国(現在の栃木県)
の薬師寺にも戒壇を築く。

 東大寺の中央戒壇、
筑紫の西戒壇、下野国の
東戒壇は「天下三戒壇」
と云われた。

 これ以降、僧になるには
いずれかの戒壇で授戒
しなければならない。

 最澄は比叡山において
天台宗の僧侶に授戒させる
堂の建立に心血を注ぐ。

 しかし、東大寺はじめ
南都(奈良)の反発にあい
認められなかった。

 許可が出たのは最澄が
亡くなった7日後という。

 最澄の想いがよぎる
  比叡山・戒壇院


 比叡山(滋賀)戒壇院



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