(ゆかりの寺)
中将姫
中将姫は右大臣の藤原
豊成の娘で當麻寺に出家し
極楽浄土に往生したという
伝説の人物である。
9才で孝謙天皇に召され
琴を演奏、のち三位中将を
授けられ中将姫と呼ばれる。
當麻寺の本堂に姫が
織ったという曼荼羅が
本尊として祀られている。
誕生寺は姫の生誕地。
産湯の水を使ったという
井戸が裏庭に残っている。
徳融寺は少女時代を
過ごした寺。5才で母が他界、
継母に虐められたという。
本堂裏には崖の上から
突き落とされた虚空塚、
雪の日に竹に打たれた
雪責松の跡などがある。
高林寺は成人、出家
するまで過ごした寺。
誕生寺で生まれ、徳融寺
の苦難を経て、高林寺で
成人。そして當麻寺に出家。
度重なる辛苦に無情を悟り、
當麻寺に出家する中将姫は
26才で、當麻曼荼羅を
織り上げ、29才で浄土へ。
姫説話は庶民の心に残る。
當麻寺の本尊「曼荼羅」
秘められた中将姫説話
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當麻寺(奈良)本堂 |
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