全国には通称名で
親しまれる古寺がある。
正式名より通称名の方が
有名な古寺もある。

　その最たるものは鹿苑寺
の「金閣寺」、慈照寺の
「銀閣寺」であろう。

　京都では「通称寺の会」
があり、様々なユニークな
寺院が加盟している。

　引接寺の「千本えんま堂」は
本尊そのもので分かり易い。

　同じ地蔵でも石像寺の
「釘抜地蔵」、祐正寺の
「妻取地蔵」、仲願寺の
「目疾地蔵」などがある。

　本妙寺の「赤穂義士の寺」、
寂光寺の「囲碁本因坊の寺」
などは寺の特徴を端的に
表現している。

　 法輪寺の「だるま寺」は
達磨運動の根本道場でもある。

　地蔵院の「竹の寺」、
西芳寺の「苔寺」などは
自然環境からの名である。

　華厳寺の「鈴虫寺」、
了徳寺の「大根焚寺」
などは寺が注力している
目玉の名でもある。

　庶民に親しまれる
　　正式名より通称名

石像寺（京都）「釘抜地蔵」