趣のある茅葺屋根
茅葺屋根は古寺において
独特の趣と風情を醸し出す。
茅の材料にはススキの他
葦(ヨシ)、カルカヤなどの
イネ科の多年草が使わる。
全国でも本堂のみならず、
山門、鐘楼、茶室などにも
見られる。
観光地で有名な津和野・
永明寺の茅葺本堂は境内に
溶け込み別世界の趣。時が
止まったような静かさである。
正法寺(岩手)の本堂は
棟高(屋根の高さ)約26m、
面積720坪と日本一の茅葺
屋根といわれ圧巻である。
永源寺(滋賀)の方丈は
琵琶湖の葦(ヨシ)による
国内屈指の草葺き屋根。
能登最古の阿岸本誓寺の
本堂は日本三大芽葺屋根
の建物の一つとされ
歴史と風格を感じる。
祇王寺(京都)の芽葺
屋根の本堂は静寂な
嵯峨野にひっそり佇む。
法然院(京都)の山門、
光悦寺(京都)の鐘楼、
金福寺(京都)茶室「芭蕉庵」
の茅葺きもなかなの風情。
日本の原風景
茅葺きの趣と風情
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光悦寺(京都)鐘楼 |
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