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本堂の呼称


 本堂は本尊を安置する
伽藍の中心的な建物。
一般的には宗派に関係なく
広く「本堂」と呼ばれる。

 成田山新勝寺(千葉)の
「大本堂」、清水寺(島根)
の「根本堂」など本堂を
強調する呼称もある。

 歴史的にみると奈良・
唐招提寺など、飛鳥から
平安初期では「金堂」
と呼ばれることがある。

 また、禅宗では福井・
永平寺の「仏殿」、黄檗宗の
長崎・興福寺の「大雄宝殿」
との呼称も多い。

 天台宗では有名は比叡山
延暦寺だけではなく、山形・
立石寺、東京・寛永寺は
「根本中堂」と呼ばれる。 

 安置する本尊からの
本堂の呼び名もある。

 みかえり阿弥陀を祀る
京都・永観堂の「阿弥陀堂」
金剛蔵王権現を祀る奈良・
金峯山寺の「蔵王堂」。

 聖徳太子坐像を祀る
奈良・橘寺の「太子殿」、
熾盛光如来を祀る京都・
青蓮院の「熾盛光堂」など。

 本堂の呼称から読み解く
  歴史、宗派、本尊


  興福寺(長崎)大雄宝殿  



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