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日本独自の檜皮葺


 本堂など伽藍の建物
の屋根にも色々ある。
檜皮葺(ひわだぶき)は
屋根葺手法の一つである。

 檜(ひのき)の樹皮を
用いて施工する、世界でも
あまり見られない日本独自
の伝統的屋根工法である。

 樹齢70~80年以上の
檜の立木を伐採しないで
表皮だけを剥がし成型した
檜皮を用いる。

 伐採しないので環境にも
やさしい手法とされる。
表皮はまた生えてくるという。

 檜皮を1.2cmずつ、
ずらしながら重ねて葺き
竹釘で檜皮を固定する。

 軒先が厚く見え重厚感
があるが、優美な屋根
の曲線を作ることができ
趣のある屋根に仕上がる。

 平安時代以降、最も
格式の高い技法となる。

 檜皮の耐久年限は
30-40年とされ周期的に
葺き替えられる。

 原皮師(もとかわし)
と呼ばれる檜皮採取の
職人が減少傾向にある。

 環境にやさしい日本技法
  優美なるも職人減少が難点


 三井寺(滋賀)金堂  



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