勅使と勅使門
格式の高い古寺の
中には、時折、普通の
山門とは別に勅使門と
いわれる門がある。
勅使(ちょくし)門は
文字どおり勅使を迎える
ための門である。
勅使とは何か?
皇帝・天皇など国の元首等が
出す使者のことである。
勅使は天皇などの
代理としての資格を持つ。
従って、敬意を払い
特別の受け入れ施設
として、勅使の間、
勅使門などがある。
我々が入る山門とは
違い、通常、勅使が入山
するとき以外は門は
閉じられている。
しかし、新たな住職が
就任する晋山(しんざん)
など特別の行事の時には
開くこともある。
勅使門は性格上、
皇族等が住職を務める
門跡寺院などに多い。
門は格式ある紋章、
豪華な様式など気品高い
華麗な外観を呈している。
勅使のための勅使門
格式ある華麗な外観
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大醍醐寺三宝院(京都)勅使門(唐門) |
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