羅漢の起源
羅漢はサンスクリット語
arhatの音写「阿羅漢
(あらかん)」の略。
もともと、古代インド
では、arhatという用語は
「尊敬されるべき修行者」
として存在していたという。
仏教成立後では修行者
の到達し得る「最高位」を
表すようになる。
阿羅漢に到達した境地を
阿羅漢果といい、修行の
果得を示す用語と共に
資格を表す尊称となる。
一方、日本では「羅漢像」
として中国より伝来する。
羅漢像の基本は十六羅漢
であるが、後世、二人の
羅漢を追加して十八羅漢
とする場合もある。
また、釈迦入滅後、
洞窟に結集(第一結集)
する弟子たち、500人を
「五百羅漢」として尊崇。
五百羅漢図や羅漢像が
盛んに造られるようになる。
その「五百羅漢像」が
全国の古寺の各地に残り
祈願の対象ともなっている。
古代インドの羅漢
歴史を今に伝える羅漢像
|