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方丈 その変遷


 方丈(ほうじょう)は
1丈四方の面積、1丈
(約3m)四方の部屋である。
京間の四畳半程度。

 維摩経の維摩居士
の室が1丈四方の広さで
あったという故事に
由来すると云われる。

 方丈は構築も解体も
簡単なため、僧侶が
愛用するようになる。

 鴨長明の「方丈記」は
その簡素な方丈の庵で
書かれた題名である。

 その後、住職が住む
建物、また、住職その
ものを指すようになる。

 室町中期以降なると
仏像や祖師像を安置
するものが現れる。

 なかには本尊を祀る
本堂の機能を担い、方丈を
本堂と呼ぶ場合も出現。

 本堂,客殿,住職居室
などを兼ね多様化が進む。

 京都の天龍寺の方丈は
本堂に当たり大方丈と呼ばれる。
また、滋賀の永源寺も方丈を
本堂としている。

 方丈 驚くべき変遷
  1丈四方から大方丈へ


 永源寺(滋賀)方丈



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