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長谷川等伯と本法寺


 京都市上京区の本法寺は
日蓮宗の本山である。寺伝では
1436年(永享8年)日親上人が
創建したのが始まりという。

 宝物展示室に長谷川
等伯作の仏涅槃図がある。
縦10m、横6mの大画面で
1階と2階から拝観。

 大徳寺の狩野松榮作、
東福寺の吉山明兆作と共に
京都三大涅槃図の一つとされる。

 長谷川等伯は狩野永徳と並ぶ
桃山時代を代表する絵師である。

 等伯は33才の時、能登から
生家の菩提寺の本山である
本法寺を頼りに妻子を連れて
京都に登り一流の画家を目指す。

 当時は狩野派全盛の時代、
対抗意識もあったという。

 初仕事は当時の住職・日堯
上人像である。なお、涅槃図は
本法寺へ寄進している。

 本法寺第10世・日通上人は
堺の出身であり、等伯は
堺の商人たちと交流。その一人
として千利休に出会う。

 利休は等伯の力量を見て
大徳寺の「金毛閣」の天井と
柱の装飾画を描かせる。
これが檜舞台への1歩となる。

 狩野派の牙城に迫る
  長谷川等伯の起点は本法寺


 本法寺(京都)



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