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室生犀星と雨宝院


 石川県金沢市の雨宝院
(うほういん)は寺町寺院群の
外れの犀川大橋の袂にある。
 
 736年(天平8年)泰澄
大師により開山。1593年
(文禄2年)雄勢上人により再興。

 明治の文豪・室生犀星
(むろうさいせい)の
ゆかりの寺で知られる。

 犀星の父は旧加賀藩士・
小畠弥左衛門吉種である。

 父は妻と死別し女中と
の間に生まれた犀星を生後
まもなく雨宝院に預ける。

 犀星7歳と時、22世・眞乗
法印の養嗣子となり、青年期
にかけて当寺院で過ごす。

 「愛の詩集」長編小説
「杏っ子」などの名作・犀星
文学の出発点は雨宝院にある。

 「杏っ子」の杏の木は今も
残る。青春小説「性に目覚
める頃」の少女が賽銭を
盗む賽銭箱が本堂にある。

 金沢では泉鏡花、徳田
秋声と並んで「三文豪」と
呼ばれ市民に親しまれている。

 室生犀星記念室には
犀星関連品が展示されている。   

 室生犀星の作品の原点
  石川・金沢の雨宝院
 


 雨宝院(石川)



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