華道と六角堂
京都市中京区の六角堂は
頂法寺の通称名である。
六角形の本堂に由来する。
寺伝によれば聖徳太子が
この地を訪れ沐浴後の夢告に
により御堂を建て念持仏を
安置したのが起源とされる。
太子に仕えていた小野妹子が
出家し初代住職になったという。
本堂の如意輪観音は
太子ゆかりの本尊と伝え
秘仏でお前立が安置される。
六角堂の北側に太子が沐浴
した池の跡がある。その池の
ほとりにあった僧侶の住坊は
池坊(いけのぼう)と呼ばれた。
池坊の僧は頂法寺の住持
として六角堂の本尊・如意輪
観音に花を供えることに
なっていたと云われる。
これが「いけばな」の
源流であり、室町時代に
華道池坊として発展する。
六角堂は、いわば、華道・
「いけばな」(生け花、活花、
挿花)の発祥の地である。
厳密には、華道は「いけばな」
より求道的意味合い強く
日本発祥の芸術として、今、
国際的にも注目されている。
日本的芸術・華道の源流
六角堂・本尊への花の供え
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六角堂(京都) |
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