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長唄と恋塚寺


 恋塚寺 (こいづかでら)は
京都市伏見区にある
浄土宗の寺院である。

 寺伝によれば、平安末期
文覚(もんがく)上人が
建立した一宇が起源と伝わる。

 上人は俗名を遠藤
盛遠(もりとう)といい、
北面の武士であった。

 従兄弟で同僚の渡辺渡
の妻・袈裟御前に横恋慕し
誤って殺したことから
出家し文覚と称したという。

 本堂には本尊・阿弥陀
如来像のほか、袈裟御前と
渡辺渡、文覚上人の3人の
木像も安置している。

 境内には袈裟御前の墓
と伝える石塔が建っている。
恋塚と呼ばれている。

 夫の身代わりになって
殺される袈御前裟の貞節の
伝承は人々の心を捉える。

 袈裟と盛遠の物語は
源平盛衰記、謡曲、芝居、
芥川龍之介の小説「袈裟と
盛遠」で知られる。

 長唄の「鳥羽の恋塚」は
長唄の可能性を追求した
意欲的な作品と云われる。

 袈裟と盛遠の舞台・恋塚寺
  長唄の挑戦「鳥羽の恋塚」


 恋塚寺(京都)



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