歌舞伎と道成寺
和歌山県日高郡の
道成寺 (どうじょうじ)は
紀勢本線「道成寺」駅
から徒歩7分程の所にある。
701年(大宝元年)
文武天皇の勅願により
義淵僧正を開山として
創建したと伝わる。
紀道成(きのみちなり)を
建立奉行とし、寺名は
これに由来するという。
縁起堂で「道成寺縁起」
(重要文化財)の写本による
「安珍・清姫伝説」の
「絵とき説法」を受ける。
それによると、福島・白河
から来た安珍という僧が和歌山・
田辺の清姫に追われ道成寺の
鐘つき堂で焼き殺される。
清姫も自殺。道成寺は釣り鐘
のない寺になったという。
この物語を題材にしたものは
「道成寺物」と呼ばれる。
なかでも歌舞伎の演目に
「京鹿子娘道成寺」がある。
他に歌舞伎として「娘道成寺」、
「二人道成寺」などもある。
「道成寺物」は元禄年間から
上演され、その集大成が1753年
(宝暦3年)初代・中村富十郎
初演の「京鹿子娘道成寺」という。
安珍・清姫伝説
道成寺縁起から歌舞伎
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道成寺(和歌山) |
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