門前町の形成
寺院の周辺に形成された町、
また、山門までの参道沿いに
発達した町を門前町という。
有力な寺院には参拝客も
多くお客相手の店舗や寺院
関係者の居宅など経済集落を
形成することもある。
観音霊場巡りなど全国
各地を行脚する風習が広がる
と宿泊施設も必要となる。
中世末以降、長野の善光寺、
千葉の成田山新勝寺など
門前町として隆盛となる。
なかには延暦寺の坂本の
門前町、京都の清水寺の産寧坂
など重要伝統的建造物群
保存地の門前町もある。
各地域には寺院を中心に
発達し、地域に溶け込む
個性的な門前町もある。
滋賀県長浜市の大通寺は
市街地のほぼ中央にあり
門前町は湖北地方の信仰
生活の中心として栄える。
東京の浅草寺の雷門から
宝蔵門へと続く250m程の
参道は仲見世通りといわれる。
日本最古の商店街とされ
今、外国人も増え、参詣者、
観光客で大変な賑いをみせる。
寺院中心の歴史的集積地
門前町の形成と繁栄
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浅草寺(東京)仲見世通り |
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