日本生まれの多宝塔
多宝塔(たほうとう)は
寺院建築の仏塔形式の一つ。
一般には、平面でみて、
方形の初層の上に円形の
上層を重ねる構造である。
簡単にいえば、屋根を
除き、下が四角で上が円形。
四角の上に円形が乗る形である。
このような形式は
日本独自のものという。
厳密にいうと下が
方三間のものが多宝塔。
方五間のものは大塔。
下も上も方形は二重塔。
多宝塔という名は
多宝如来の塔として
法華経に由来する。
しかし、多宝塔の形式には
触れていない。日本独自に進化。
三重塔、五重塔などは
仏舎利(釈迦の遺骨)を
納めることを目的とする。
多宝塔は多宝如来を
祀る塔が始まりである。
しかし、その後は大日如来を
祀ることが多くなる。
多宝塔は真言宗系の
寺院でよく見られる。
日本固有の多宝塔
下が四角で上が円形
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慈尊院(和歌山) |
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