裳階(もこし)の不思議
堂々とした2階建ての本堂
どっしりとした重量感。
でもどこか優美さがある。
そんな本堂の建物でも
実は2階建てではなく
裳階つきということも多い。
裳階の不思議?
裳は上代の女性が
腰から下にまとった服。
そこから転じて
裳階は建築では建物の下に
つける飾りをいう。
外観は2階建てに見えるが
建物としては1階建である。
本来は建物を風雨から
保護する目的とされるが
外観の優美さの効果もあり
多く用いられている。
本堂だけではなく仏殿、
観音堂、阿弥陀堂、五重塔など
他の建物でも見られる。
奈良の東大寺の
大仏殿も裳階つき。中は
筒抜けで1階建てである。
だからゆったりしている。
京都の「岡崎の妙見
さん」で親しまれる
満願寺の本堂は大きく
印象的な裳階である。
優美な裳階の不思議
女性の裳からヒント
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満願寺(京都)本堂 |
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