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神使4 猿と鹿


 日吉大社(滋賀)は猿を
神使とする。比叡山に生息
するニホンザルが魔除け
の象徴になったともいわれる。

 猿が「魔が去る」「勝る」に
通じ縁起が良いとされる。
山王宮日吉神社(鳥取)にも
神猿像が奉納されている。

 猿田彦神社(京都)は
最澄が座禅のために霊窟を
探した際、猿田彦大神が
現れたという伝承がある。

 猿が神使とされ境内に
猿の像が多い。

 一方、春日大社(奈良)は
鹿が神使とされる。

 春日大社の祭神である
武甕槌命(たけみかづちの
みこと)は鹿島神宮(茨城)
から勧請されたといわれる。

 その際、鹿島から白鹿に
乗って出立(鹿島立ち)した
との伝承がある。

 もともと、鹿島神宮は
鹿が神使である。社名の
「鹿島」は神使の鹿に由来
するともいわれる。

 ニホンジカは日本に分布
する唯一のシカ科動物。
数少ない大きい哺乳類。

 有力神社の神使「猿と鹿」
  日本の野生動物から  


 山王宮日吉神社(鳥取)・神猿像



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