神使2 牛と馬
菅原道真を祭神とする
天満宮では牛が神使とされる。
その理由は諸説あり定かでない。
道真の遺骸を乗せた牛車
の牛が伏して動かなくなり
そこに遺骸を葬り、その場所が
太宰府天満宮であった。
また、道真の出生年は丑年。
亡くなったのが丑の月の丑の日。
牛が刺客から道真を守ったなど。
身体の悪い部分を撫でると
悪い所が牛に移り病気が治る
という「撫牛信仰」と重なる。
太宰府天満宮(福岡)、
北野天満宮(京都)と共に
「三大天満宮」とされる防府
天満宮(山口)にも臥牛像がある。
一方、馬は古来から神
の乗り物とされ、祭りや
雨乞いの際、神に馬を奉納
する風習があったとされる。
貴船神社(京都)は水の神
として名高く、馬を奉納し祈願。
後に、生きた馬に替え
板立馬を奉納。これが
絵馬の原形となり「絵馬
発祥の地」とされる。
馬は神の乗り物という
ことから「神馬」と呼ばれ
各地にその像が見られる。
天満宮の牛、神が乗る神馬
撫牛信仰、絵馬への展開も
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防府天満宮(山口)・臥牛像
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