黄泉比良坂（よもつひらさか）は
神話における、生者の
住む現世と黄泉（よみ）
との境の坂とされる。

　黄泉は死後の伊弉冉（いざなみ）
命が入った死者の世界で
古事記では黄泉国
（よみのくに）とされる。

　坂の出入口で葦原
中国（あしはらのなかつくに）
と繋がっているという。

　葦原中国は高天原
と黄泉の国の間の世界、
即ち、現世の日本国土。

　揖夜（いや）神社は
島根県松江市にある。
伊弉冉命を祀る。

　記紀神話の死者の国
との境「黄泉比良坂」は
当社近くとされる。

　その坂の伝説地と
いう石碑が当社の東方
の揖屋町平賀に建つ。

　当社は出雲国造の
直轄の神社で、黄泉国と
の境界を仕切る社として
重要視されたといわれる。

　近隣の比婆山に古事記
で葬られたという「伊弉冉
命の神陵」がある。
　
　生者と死者の黄泉比良坂
　　境界仕切る揖夜神社　　

揖夜神社（島根）・社殿