芭蕉と近津尾神社
近津尾(ちかつお)神社は
滋賀県大津市にある。
後白河院が石山寺へ
行幸された際、命を受け
石山寺の祈願寺・鎮守社
として創建したといわれる。
松尾芭蕉が「奥の細道」
の旅を終えた翌年の1690年
(元禄3年)から移り住んだ
「幻住庵」で知られる。
幻住庵は芭蕉の門人・
菅沼曲翠(きょくすい)が
芭蕉の隠棲地として
提供したものである。
庵名は曲翠の
伯父幻住老人の名に
由来しているという。
芭蕉はこの幻住庵での
生活を愛し「奥の細道」に
次いで著名な「幻住庵記」を
著している。
芭蕉が自炊していた
痕跡「とくとくの清水」は
現在も変わらずに木立ち
の中を流れている。
境内に「先(まず)たのむ
椎の木もあり夏木立」
という芭蕉の句碑がある。
毎年秋に「幻住庵祭」が
盛大に行われる。
芭蕉と近津尾神社
芭蕉の隠棲地「幻住庵」
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近津尾神社(滋賀)・社殿 |
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