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浄瑠璃と露天神社


 露天(つゆのてん)神社は
大阪・曽根崎にある。

 上古は曾根崎洲という
大阪湾に浮かぶ小島で
のち、地続きの「曽根崎」
となったといわれる。

 1703年(元禄16年)、
当社の天神の森で若い
男女の心中事件が起こる

 大坂堂島新地天満屋
の遊女「お初、本名・妙、
(21歳)」と平野屋の手代
「徳兵衛(25歳)」である。

 この事件をもとに
近松門左衛門が浄瑠璃
「曽根崎心中」として
劇化し一躍有名となる。

 浄瑠璃は今まで義経
物語など歴史的伝承を題材
としていたが近松は新風を
吹き込んだといわれる。

 従来の「歴史物」に対し
同時代の心中事件という
俗世の物語「世話物」と
いわれるジャンルである。

 ヒロインの「お初」の
名が知れ渡り、以来、通称
「お初天神」と呼ばれる。

 毎月第1・第3金曜日に
「お初天神蚤の市」が開かれる。

 露天神社「お初天神」
  浄瑠璃「曽根崎心中」  


 露天神社(大阪)・境内



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