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節分の追儺式


 追儺(ついな)は鬼払いの
儀式。「鬼やらい」とも呼ばれる。

 節分のルーツとされ
鬼を豆によって追い払う
「豆まき」で賑わう。

 追儺はかっては大晦日
(旧暦12月30日)の宮中の
行事であった。

 今日では大陽暦採用
により春の節分に行ない
翌日の立春(旧暦の新年)を
迎え祝う行事となっている。

 箱根神社(神奈川)では
追儺式と金太郎伝説に由来する
鬼やらいを習合した古式豊かな
節分祭追儺式がある。

 長田神社(兵庫)の追儺式
では、鬼は神の使いの鬼で
神に代わって災を払い清め
年を迎え、祈り踊る。

 古い形態を今日に伝える
貴重な神事として県の重要
無形民俗文化財である。

 桃は鬼退治する桃太郎
の童話のように鬼が最も
嫌う果実とされた。

 しかし、鬼を追い払う桃は
追儺式が宮中から武家、
さらに庶民へ広がる中、
豆(大豆)へ変わる。

 追儺式、宮中から庶民へ
  鬼払い、桃から豆へ  


 長田神社(兵庫)・鳥居



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