天神信仰は本来、天神
（雷神）に対する信仰である。
のち、菅原道真を天神
とする信仰とされる。

　道真は藤原時平の陰謀
により大宰府へ左遷、
没後「天満大自在天神」
の神号で祀られる。

　清涼殿落雷事件により
道真の怨霊と結びつき
「火雷天神」と神格化される。

　農耕と深い天神・雷神信仰
と共に怨霊信仰として広まる。

　鎌倉時代、怨霊が治まり
道真の功績から「学問の神」
として信仰される。

　江戸時代は寺子屋、今は
合格祈願として信仰される。　

　北野天満宮（京都）、
太宰府天満宮（福岡）、
防府天満宮（山口）は
三大天幡宮とされる。

　菅原天満宮（奈良）は
菅原氏発祥の地で
道真を祀る日本最古
の天満宮と称している。

　長岡天満宮（京都）は
道真の所領地で歌人・在原
業平と共に度々訪れ詩歌
管弦を楽んだ所とされる。

　道真と天神信仰
　　怨霊から学問の神　　

菅原天満宮（奈良）・拝殿