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門松用松苗の献上


 古来より、木のこずえに
神が宿るとされ、特に「松」は
「祀(まつ)る」に繋がり
お目出度い樹木とされる。

 平安時代の宮中では
初子の日に「小松引き」と
いう行事があり、松の小木を
長寿祈願する習慣があった。

 中国でも生命力、不老
長寿の象徴とされる。

 門松は年神を家に迎え
入れる依り代で正月に飾る
習慣として根付いたいわれる。

 苗村(なむら)神社は
滋賀県蒲生郡にある。
西本殿は国宝で知られる。

 一帯は古墳群が多く
祖霊信仰の神社とされ
垂仁天皇の時代、当地を
開拓した祖を祀ったと伝わる。

 1017年(寛仁元年)、
朝廷に門松用の松苗を
献上し、後一条天皇から
「苗村」の称号を賜る。

 1536年(天文5年)、
後奈良天皇から「正一位」
の神位を授かり「苗村
大明神」の勅額を授かる。

 「苗村」と呼ばれ、苗村
郷33ヵ村の総社となる。

 門松用松苗の献上
  称号賜る苗村神社  


 苗村神社(滋賀)・西本殿



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