鞍馬の火祭の起源
由岐(ゆき)神社(京都)は
鞍馬山の境内、参道脇に
鎮座する鞍馬寺の鎮守社。
祭礼「鞍馬の火祭」は
かがり火のなか、松明を
手に練り歩く里人、火の粉
の中の渡御などで知られる。
今宮神社の「やすらい祭」、
広隆寺の「牛祭」と共に「京都
の三大奇祭」といわれる。
当社は当初、御所に由岐
明神として祀られていた。
平安時代の中頃、
大地震が頻発、争いなどで
世相が不安定であった。
940年(天慶3年)、
朱雀天皇は平安を願い
由岐明神を北方の守護
として鞍馬に遷される。
その行列は松明を携え
鴨川の葦をかがり火として
道々に点灯、1キロにも
及んだといわれる。
これに感激した鞍馬の
住民が道筋にかがり火を
焚いて迎えたという。
この故事により、由岐
明神の霊験と儀式を後世に
残そうと「鞍馬の火祭り」が
始まったとされる。
鞍馬の火祭の起源
御所から鞍馬への遷祀
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由岐神社(京都)・社号標と鳥居 |
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