賣太（めた）神社は
奈良県大和郡山市の
稗田町にある。

　「古事記」編纂に
携わった稗田阿礼を祀る。

　稗田の地は、太古
より朝廷に奉仕した
猿女君稗田氏一族の
居住地とされる。

　稗田阿礼はこの一族
として出仕した天武天皇
の舎人（とねり）である。

　天皇は阿礼が記憶力
抜群で学芸諸術の才に優れ
建国以来の歴史・神話・
伝説などを授けた。

　この誦習った事柄を
30有余年後の元明天皇が
朝臣・太安萬侶に記録させた
のが古事記といわれる。

　社名は猿女君が天皇
より賜った養田「女田主」
に由来するともいう。

　毎年8月16日の「阿礼祭
（あれいさい）」は稗田阿礼
の遺徳を偲ぶ祭である。

　稗田舞の奉納の後、
アンデルセンに匹敵する
「話の神様」として童話の
読み聞かせが行われる。

　古事記「稗田阿礼」
　　阿礼を祀る賣太神社　

賣太神社（奈良）・拝殿